睡眠時無呼吸の兆候と危険性を実際の患者であるわたしが語る
うえきちです。
寝ているはずなのに、昼間とても眠くなることはありますか? いびきがうるさいって言われますか?
思い当たる事がある人は、睡眠時無呼吸症候群のうたがいがありますよ。
実はこちらの記事を見て、睡眠時無呼吸とアトピー性皮膚炎という共通点があるのですが、
わたしはマラソンをしている夢は見ませんし、悪夢どころか夢を見ません。寝言は言わないようですし、金縛りにもあわないので、自分の睡眠時無呼吸の経験を書いてみようと思い立ったのです。
睡眠時無呼吸とは
睡眠中に、呼吸をすることが困難になる人を睡眠時無呼吸症と言います。
Sleep Apnea Syndrome:SASと略して言います。
10秒以上の無呼吸が7時間の睡眠中に30回以上、あるいは1時間に5回以上の無呼吸・低呼吸が認められた場合にSASと診断されます。
原因はいろいろありますが、上気道の閉塞または呼吸中枢の障害になります。
上気道の閉塞は、太るとそのリスクが高まりますが、痩せている人でも起きる事はあるようです。また、日本人は比較的上気道がせまい人が多くSASになりやすいそうです。
睡眠時無呼吸の兆候4つ
こんな人は睡眠時無呼吸を疑ったほうがいいです。
普段から異常に眠くなるときがある。
普通に睡眠がとれている場合は昼間に眠くなることはありません。今はそういえますが、わたしもかつては昼間ものすごく眠くなる事が多かったのですが、そんなもんだろうと思って見過ごしていました。
昼寝する時間が長い
夜に十分睡眠がとれているならば、昼に寝たくなる事はないのです。寝たい欲求が強い場合は夜の睡眠が足りてない証拠です。
考えがまとまらない
脳が働くためには深い睡眠が取れている必要があります。睡眠時無呼吸があると、どうしても眠りがとても浅くなるので、脳が機能できなくなってます。
物忘れが激しい
これも睡眠時無呼吸により睡眠が浅くなって脳が働いてない状態のためです。もちろん加齢の影響もあります。
自分が睡眠時無呼吸じゃないのかと疑った理由
恐らく徐々に症状がひどくなってきてたんだろうと思いますが、いつからなのかは分かりませんでした。
会社の仕事で大きな支障が出ていた
仕事に対する集中力がなくなってきていた事と、気力が全然続かなくなってきていた事があったのですが、これは年齢のせいだろうと思っていました。
ところが徐々に酷くなって、最悪の時期には、大事な約束を忘れたり、会議中にいびきをかいて寝るようになり、社内での評価は最悪になってしまいました。
自動車事故を起こした
タバコを吸っていた時期は、タバコを吸ってなんとか眠気を我慢していました。(今は止めましたが)
あるとき、運転中に意識が飛ぶような状態になり、気が付いたら前の車に追突していました。
人を傷つける事故じゃなかったのは不幸中の幸いでした。
このままでは本当にまずいと思いました。
睡眠時無呼吸の治療をする前にする検査
睡眠時無呼吸症候群の治療は、大別すると手術で気道の一部を切除する方法と、CPAPという呼吸器のような機械を寝る時装着する方法があります。
いずれにしても、病院の保険診療で治療を受けるためには、医師による診断が必要になります。
診断のためには検査が必要です。検査は簡易的なものと、本格的なものがあります。
重症の場合は、簡易的なもので十分診断が可能なのですが、そうでない場合は、入院して睡眠時の呼吸の状態や血中酸素濃度を計測記録して診断されます。
わたしは近所の病院で一泊二日で入院をして、検査を受けました。
寝る前にいろんなセンサーを付けられて記録用のパソコンにつながれるので眠りにくかったです。
わたしの検査結果、医師に言われたこと
もしかしてわたしはそんな大した睡眠時無呼吸症ではないんじゃないかという不安がありました。
もしそんな診断がされてしまうと、最近のわたしの不調は何なんだってことになります。
ですがそれは杞憂でした。
完全無欠の睡眠時無呼吸症でした。
医者から言われた言葉は、「この状態だといつ死んでてもおかしくないよ」でした。 睡眠中の酸素濃度は50%程度まで落ち込んでいて、標高6000mのところで寝ているような状態だったそうです。
1時間に30回ちかく無呼吸になることがあり、最長60秒ほど呼吸が止まっていたようです。
その時の検査結果はこちらです。
CPAPを初めてつけた時
早速機械を自宅に持ち帰ってつけて寝てみました。
昼間でしたけど、それまで寝不足だったためか、そく深い睡眠に落ちた後6時間ぐらい寝て、また夜から朝まで寝て14時間ぐらい寝てしまいました。
そして起きた時、何年も体験していなかった快適な目覚めでした。頭がスッキリしていました。
今までの俺はなんだったのだ!CPAPを使い出して変わった事5つ
とにかく、CPAPを使い出してからの自分は別人のようになりました。
普通の人からみたら、当たり前の事ができなくなってたんです。
恐ろしい事です。
自覚しているビフォーとアフターの違いというと、
風邪をひきにくくなった。
年に5回以上風邪をひいていたのが、ほとんどひかなくなりました。
いろんな事を楽に覚えられるようになったし、忘れなくなった。
前はさっき言ったことも忘れてました。ボケがはじまったのかと思ってましたがそうじゃなかったです。
深く長時間考えられるようになった。
前は複雑な事柄は考えるのを放棄していました。今は、じっくり考えて結論が出せるようになりました。
退屈な会議でも眠くなくなった。
あまりにも無意味で退屈な長時間の会議の場合はさすがに脳の素直な反応として眠気を模樣しますが、寝てしまうことはなくなりました。
複雑な仕事をするのが苦にならなくなった。
いろんな事を頭に入れながら、課題を考えるとか行動するとかといった事が普通にできるようになりました。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群を放置してしまっている人は人生がもったいないです。
特に仕事や人間関係で致命的な失敗をするとか、交通事故を起こしてしまうなど、取り返しの付かない事があってはいけません。
昼間の眠気がある人やいびきを指摘される人は是非、病院で検査を受けてみてください。
費用は、病院によって非常にまちまちなようなので、行きやすい病院で調べてみてください。
手術で無呼吸が完全に治るなら手術がいいかもしれません。CPAPを使う場合はレンタル料が月5000円ほどかかります。
参考にしてください。
ではでは〜