禁煙達成のポイント、これさえ分かれば誰でもできる
うえきちです。
30年間たばこと慣れ親しんだわたしがすっぱりたばこをやめられた話を参考にしてください。
目次
- タバコをやめなきゃいけないなら死んだほうがましぐらいに思ってた
- 意味不明のものを吸ってるという現実は知っていた
- 本当はもっと早くやめたかった
- いったん禁煙を誓ったけどあきらめて10年もたっちゃった
- タバコの値段がバカみたいにあがったけど禁煙に失敗した
- 禁煙補助薬にも頼る
- 禁煙外来にかける
- チャンピックスを使うこつ
- それでも禁煙してしばらくは大変だった
- 禁煙したあとのコツ
- 自信がついてから薬をやめた
- やめて何年?もう何とも思いません。
タバコをやめなきゃいけないなら死んだほうがましぐらいに思ってた
たばこは一時も離れたくない親友みたいになってました。 とにかくたばこを吸っている時が幸せでした。(こう思い込んでるトリックはすごいです)
仕事を一区切りした時、仕事が行き詰まった時、お腹がすいた時、ご飯を食べた後、暇な時、忙しくてイライラしているとき・・・・ 何かのきっかけをとらえてはたばこを吸ってましたね。
常にいっしょですから、たばこなしでは生きていけないと思ってました。たばこが無くなるのが怖かった。というのが喫煙者の正直な気持ちだと思います。
意味不明のものを吸ってるという現実は知っていた
しょっちゅう吸っていると、特別な感覚はまったくなくなります。それなのに、ただ吸ってる。
もう意味不明でしょ。その事実に頭の片隅で気付いてはいるんです。
でも、たばこなしでいるのが考えられないんです。たばこを切らした時の禁断症状が怖かったというのが正解なんですが、癒やしてくれていたものが無くなるなんて怖いと思うんです。
落ち着かない気分の時に沈めてくれてたあれがなかったらどうしたらいいの?と思うんです。
たばこを吸ったことがない人には1番分からない感覚だと思います。分からなくていいですが、そういうものなんです。
本当はもっと早くやめたかった
吸いはじめて数ヶ月とかで禁煙をしようとしてました。
たばこを吸ったことがない人からすると、「根性がない」とか「意志が弱い」とか思うかもしれませんね。 あっけなく禁煙は失敗してました。
何度も何度も禁煙に失敗してくると、もう禁煙しようとしなくなります。 無条件降伏ですね。
いったん禁煙を誓ったけどあきらめて10年もたっちゃった
たばこっていくら我慢していても、一本吸っただけで崩れ落ちるようにまた吸い始めちゃうものなんです。ニコチン中毒はそれほど強烈なんです。
たばこを吸わない人も、ニコチン中毒というのはそれほど強烈なものなんだということは知ってほしいです。
そうこうして2,3年禁煙に挑戦しては失敗しているうちに禁煙自体をあきらめちゃいました。
いったん決意したことを反故にすると、自分を信用できなくなります。決めた事を必ずやると信じられるから決意できるんです。禁煙をやめてたばこを吸っちゃうということは、自分で決めた事を実行できなかったのです。
自分で決めた事ができないという状態を繰り返すと、どんどん自信がなくなります。自己嫌悪するようにもなります。
はっきりいって禁煙に挑戦しては失敗することを繰り返すのは非常に辛いのです。そんな辛い思いをするぐらいだったら吸ってた方がマシだという結論になってしまうのです。
タバコの値段がバカみたいにあがったけど禁煙に失敗した
2010年10月にドカンと値上げがありました。
今まで300円だったセブンスターが440円になりました。 それまで月9000円ですんでたたばこ代が13200円になったんですからかなり痛かったです。月々4200円ですから飲み代一回分ぐらいです。
この値上げをきっかけにたばこをやめた人は多いと思います。 私もやめようと試みました。禁煙セラピーという本を買って、その通りに頑張りました。でも、結局「一本だけ吸ってみよう」の誘惑に勝つ事ができませんでした。
この本でやめられた人もたぶんたくさんいらっしゃると思います。 ただし、この本を読んで禁煙して失敗すると、たぶん二度目は効かないと思います。そういうテクニックが使われているからです。
禁煙補助薬にも頼る
なんとか禁煙するために、私は禁煙補助薬を実は一通り経験しています。
ニコチンがはいったガムのニコレット。ニコチンパッチ。それと最後はチャンピックスです。
ニコレットは舌の下に入れてニコチンを吸収してたばこの禁断症状を緩和するもの。これは口にニコチンを入れるためにある程度唾液といっしょに飲んじゃって、胃の調子がおかしくなりました。
それに禁断症状をそれほど緩和できずにニコレットを口に入れながらたばこを吸うという、意味不明な事をやってました。
禁煙外来にかける
禁煙治療が、禁煙補助薬が保険適用で受けられるというのは薬が高いので助かります。
病院へ頼ることにしました。もらったのはチャンピックスという薬でした。
最終的にはこれで禁煙できたんですが、初年は失敗しました。
チャンピックスを使いたかったのですが、最初医者からの使用許可がおりず、最初はニコチンパッチをもらいました。ニコチンパッチはたばこを吸わずに禁断症状を緩和するためのものですので、当然禁煙してニコチンパッチを貼ってました。最初はうまくいってたんです。
二週間後に病院に行った時に、チャンピックスの使用許可がもらえてチャンピックスに切り替えました。ところがチャンピックスの説明書には最初の一週間はたばこを吸っても良いって書いてあるんです。
そうかいてあるので素直に止めていたたばこを再開したんです。 控えめに吸いながらチャンピックスを飲んでました。驚いたことに、チャンピックスを飲んでいると、たばこを吸っても何の効果もないんです。たばこを吸った時の特有の感覚が何にもないのには驚きました。
要するにニコチンの代わりになる物質を飲んでいるので、ニコチンの作用がなくなるんです。
チャンピックスを使うこつ
チャンピックスには使い方のコツがあると思っています。単に飲んでいればたばこがやめられるというものではないと思います。
その実、チャンピックスを飲みながら、一回禁煙に踏み切ったのですが、またぞろ一日に一本とか吸いだしてしまってました。朝と晩の食後に飲むのですが、何故か寝る前に一本吸ってました。
この行為のため、結局最初にチャンピックスでの禁煙はできませんでした。 本当は、最初の一週間で、たばこを吸いながらチャンピックスを飲んでる期間が重要なんです。このコツを知っていたら最初から成功していたかもしれません。
チャンピックスを処方する医者は、そういうコツを知らなかったので教えてもらえなかったのです。その医者は非喫煙者でしたので知らないのも無理ないかもしれませんが。
コツは、最初の1周間は何も考えずにたばこを好きなだけ吸うことです。減らそうとかしてはいけません。 するとある時気付くんです。この何の効果もないたばこというものにどうして時間とお金を費やしているのか意味がわからないと。
長年の洗脳からさめる瞬間というものがきます。 最初から減らそうとしていると、たばこが貴重なもののように思えてしまうので逆効果なんです。何も考えずに思いっきり吸っていると、この瞬間は訪れます。 やめようと決意したのはこの時でした。たばこ関係のものを全て捨てて、余っていた買い置きのたばこは人にあげました。
たばこは何かの役にたってるんだという考えや感覚は幻想なのです。それをこの時にしっかり味わっておく事が大切です。
後々誘惑が襲ってきたときに、たばこが意味があるなんて幻想なんだと言い聞かせる事が重要です。
それでも禁煙してしばらくは大変だった
とはいえ、その後も大変でしたよ。 たばこを吸いたくなる衝動は急にはなくなりませんでした。 習慣もありますし、たばこを吸うメリットを今までたくさん自分に刷り込んできました。
また、食後、仕事を終えた時、暇な時・・・と、事あるごとにたばこを吸う行動パターンがしみついています。 吸いたい衝動のピークは禁煙3日目です。それ以降は徐々に徐々に吸いたい衝動が来る間隔が長くなり、衝動は弱くなっていきます。
禁煙したあとのコツ
この時期のコツは、吸いたい衝動と戦わない事です。
気をそらすのです。戦ったらストレスになります。ストレスがかかると意志力が弱くなりますよ。
私がやってたことは、「あんな無意味なものを吸う生活にもう一度戻りたいか?」と問いかけてました。
音楽を聞いたりもしましたし、早めに寝たりもしてました。寝るのはいいですよ、その分時間が稼げます。
とにかく禁煙を始めてからの日数が経ってしまえばこっちのものです。
自信がついてから薬をやめた
チャンピックスの保険適用期間は12週間です。失敗してもう一度保険適用で処方を受けようとすると1年待たないといけません。
12週間の保険適用での費用は約2万円になります。フルに行ってるとこの費用もけっこうかかりますよね。
禁煙を始めてから1ヶ月以上たってくると、それほど吸いたい衝動で苦しまなくなってきます。手元に薬を残しながら、試しに薬を飲むのをやめてみました。 しばらく様子をみましたが、大丈夫だったのでそれ以降は薬を飲んでいません。
病院代や薬代を浮かせたかったのです。 途中から病院に行かなくなったから、担当の先生や看護師さんはわたしがまた挫折したと思ってるかもしれません。
禁煙を完遂したら、たしか修了証をもらえることになっていたのですが、別にもらってもしょうがないですからね。ちょっと欲しかったんですが。
やめて何年?もう何とも思いません。
昔禁煙しながらブログを書いてました。
その記録によると、禁煙をはじめたのは2012年2月23日です。 もうすぐ4年になるんですね。
今ではもう、全くたばこの事を考える事はありませんし、一切吸いたくもなりません。
私の経験が、たばこで消耗している人のお役に立ちましたら嬉しいです。